その「初恋」は、もう諦めたはずの想い出――。
両親から虐待を受け、人と接触することが苦手な水庭尚紀は、暴力団員の九鬼と一緒に暮らしている。
尚紀は衣食住の面倒を見てもらう代わりに、性感を増幅させる為の薬物を身体に注射し、九鬼に抱かれていた
。
ある夏の日、尚紀は半ば絶縁状態の実家から叔母死亡の知らせを受ける。
実家で冷遇されていた尚紀を唯一可愛がってくれた叔母の死を悼む為、通夜に出席した尚紀は、その会場でかつて尚紀が思いを寄せた遠戚・小椋優理と再会する。
中学卒業以来、十二年ぶりに会う優理は、自らの夢をかなえて警察官になっていた。
尚紀が薬物にまみれ、男に抱かれる毎日を過ごしているのを優理は知らない。
昔と変わらない優しさを尚紀に注ぐ優理に、忘れたはずの尚紀の初恋が目を覚ましてしまった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-22 03:44:31
72372文字
会話率:32%
父を突然の事故で失った種島正樹は、通夜の席に現れた種島幹久を名乗る老人に祖父と紹介される。未だ会ったことのなかった父方の祖父の助言により、正樹は母の由実、姉の香織、妹の梨花の四人とともに、父の故郷であった『常世村』へと引っ越す。
地元の
名士だという幹久の屋敷で、村の人々に優しく歓迎されて穏やかな日々を過ごすが、やがて『常世村の闇』に母が、姉が、妹が蝕まれ、さらには遠路はるばる訪ねてきた恋人のまでもが絡め取られてゆく……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-30 03:12:03
4956文字
会話率:43%
ひいおじいさんのお通夜の後で、久し振りに再会した親戚の女の子とエッチするお話。『恋愛相談』シリーズその4。視点はこれまでの愛野染太郎ではなく、石田敦に変わっています。
最終更新:2008-10-04 22:23:06
8406文字
会話率:41%