両親が海外旅行中の夏休み。その日妹の陽菜と、俺にとってもう一人の妹のような幼馴染、翠子ちゃんの二人が、三泊四日の旅行へと出かけて行った。
見るからに姦しいハイテンションの陽菜と、年齢不相応に大人びた翠子ちゃん。二人が海を満喫している間、
俺は一人の家で自由を謳歌する。が、陽菜からはひっきりなしに写真付メールが送られてきた。
若い肢体に眩しい水着姿――折角の一人を中々満喫できず、思わず苦笑してしまう。
――やがて、陽菜からのメールがぷっつりと止む。海を楽しんでいるのだろうと気にもとめず、だがあまりに突然の音信不通に訝しがるも、翌日にはメールが通じた。……俺はその時、二人からのメールの様子が少しおかしいなどと気付きもしなかった。
やがて三日が過ぎ、四日が過ぎ――――一週間経っても、二人は帰って来なかった。俺の携帯にメールが届く……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-06 20:36:57
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