そこは、禁忌の土地だった。
そこは、神の住まう土地だった。
祟り神――というわけではない。邪神、悪神、というのとも、いささか異なるのかもしれない。
そこに住まう『神』には別段、自ら望んで人間に危害を加えたり責め苛んだりしようとい
う意図などがあるというわけではなかった。
ただ。
その『神』は、『喰らう神』だった。
そして。
その『神』は、歪にして混沌に満ち、さらにいうなら気がふれているという密やかなささやきまでもが、世代を越えて脈々と受け継がれ続けてきた。
別段、人間に非常な害をもたらす危険な神、というわけではない。
だが、しかし。
そこに住まう『神』に、我から会いに行こうという酔狂な者は、長らく絶えて久しかった。
その土地に住まう『神』を。
『歪猫神様(ゆがみねこがみさま)』と、人々は言い習わしていた。
pixivとBLOVEでも同じ小説を投稿しております。
こちらのシリーズ【http://novel18.syosetu.com/n3340cl/】と世界観を共有しておりますが、このシリーズだけでもお楽しみいただけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-14 23:13:24
18600文字
会話率:63%
昔、山なし落ちなし意味なしという言葉があったらしいが。
まさか、世界全部がそういう状況に叩き込まれるだなんて思ってもみなかった。
以前投稿した作品のページを細かく分割し、後日談を追加したバージョンです。
pixiv、星空文庫、B
LOVEで同作品を掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-23 21:34:05
58023文字
会話率:68%
昔、山なし落ちなし意味なしという言葉があったらしいが。
まさか、世界全部がそういう状況に叩き込まれるだなんて思ってもみなかった。
pixiv、星空文庫、BLOVEで同作品を掲載しております。
最終更新:2013-08-17 00:22:37
50236文字
会話率:70%