二十五歳のホテルマン、市庭倫は実家の旅館で、なぞめいた南雲健介という男に出会う。 別れた恋人に似ていたため彼を避けていた倫だが、偶然南雲と友人のいさかいに遭遇し、彼を助けて、次第に親しくなる。
南雲は作曲家だったが、曲が作れないほど深刻
な悩みを抱えている様子で、心を砕いて世話をしているうちに倫は彼に惹かれていくが――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-28 11:02:22
36515文字
会話率:47%
彼女と別れたその足で思い出の海に来た遥輝。その海辺でさびれた店を開く女店主。ふと入ったその店で、遥輝の人生は一変する。
女の魅力に取りつかれるように、日に日にはまっていく遥輝。仕事、友人、別れた恋人。すべての現実を忘れ、性という夢におぼれた
男に訪れたのは現実と思えない現実だった。
一方、親友の太田は過去に裏切ってはいけないはずの絆を裏切ったことに苦しみながら「ある仕事」を依頼されていた。
「ある仕事」のせいで親友と同じように平和な日常が崩れ去っていく。しかし断ることなどできない。それも自らの愚かな欲望のせいなのだと・・・。
二人の男の向かう先に待っていたのは・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-08 13:44:21
47188文字
会話率:24%