築地 ノクターン・ムーンライト　更新情報検索

食品業界の知られざる話、富山湾の宝石と呼ばれる白海老をテーマに、からくりと企業買収の作品。 老舗の業者、新々気鋭の企業を販売者側の人々の思惑で、翻弄されていく様を描く異色作。 この作品を読めば貴女は明日から、総ての加工品を疑いの眼差しで見てしまうかも知れません。 通販雑誌の編集記者、田辺恭子は別の取材で泊まった旅館で夕食に出された白海老に感動。 自分の雑誌に紹介しようと考える。 恭子には同じ食品業界の飲み友達が数人居て、その人達を巻き込んで白海老の販売を巡る裏の姿が見え隠れする。 築地の魚八水産の友川には、商売を通じた飲み仲間、生協の南浦咲子、ネット販売大手のバイヤー大崎、東進デパートの竹ノ内、そして通販画報の田辺恭子だ。 企業買収の裏側には想像もしない秘密が潜んでいた。 折りたたむ>>続きをよむ

家族を失い、児童養護施設から社会に出た目賀田に待っていたのは、厳しい社会の現実であった。彼はやがてまともに働くことを放棄し、池袋を根城に不良のリーダーとなるが、武術の達人杉山正蔵との出会いで運命が大きく変わる。 やがて杉山の元で３年という期限で修業をした彼は、活法という人を活かす術と道場の四天王に匹敵する武術を身につける。「沢山のものを持つ者は脆い。何も持たないからこそ、お前は社会に出てもっと上を目指せ」と師の言葉。そして、いよいよ道場を後にする日がやって来る。 ２１歳の若者が最初に出向いたのは、東京築地にある八百屋『飛鳥屋』ここから新しい出会いが始まる。 (注)この作品は、『フクロウと赤い糸』の続編として書かれています。折りたたむ>>続きをよむ