「ありがとう」 ノクターン・ムーンライト 更新情報検索
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日本は神様がたくさんいるでしょ、樹にも石にも、人が祈りを捧げたらすぐに神様が宿る。昔はみんな神様を信じてて、神様は身近な存在で、だけど年月が流れて、人が祈らなくなった現代。神在り月に出雲に集まれる神様も減ってきて。
そんな祈りの力が足りなくて、消えかかった神様の一人をあるとき見つけてしまったおっさん。さえない風体の消えかけ神様に「神様ってもっと綺麗で神々しいもんだと思ってた」といい放つおっさん。
「私だって祈ってもらえさえすれば、力が戻るんです」という神様に、「祈れば願いでも
叶うのか」と言うおっさん。
「そんな力は我々にありません」と言う神様に「今どき神に祈るやつなんて、気が触れてるやつしかいないよ」と笑うおっさん。
「そもそもあんた何の神様だ」
「石です、河原の」
そこは新しい橋を架けるために、護岸工事が始まる予定の場所だった。
「河原に来る人々が、私で衣服を洗ったり、腰かけたりしたものです」と神様は語る。「みな様々なことを話し、願い、祈ります。私はそうして生まれました」
最初はバカにして聞いていたおっさんだったが、あるとき神様に尋ねる。
「なぁ、あんたの御神体?たとえば、川のなかに浸かっちまうとどうなる?」
「祈りが届かなければ私は消えます」
淡々と全てを受け入れる神様に怒るおっさん。
「あんた神なんだろ?自分のことっくらい、どうにかなんねーのかよ?」
「我々にそのような力はありません、神とはただそこに在るのみ」
「じゃあ消えちまって、いいのかよ、このまま! あんたは今ここに、こうやっているのに! こうして触れることも、できるのにっ!」
神様を引き寄せて、力一杯抱き締めるおっさん。
「あ、私いま少しだけ力が戻りました」
嬉しそうな声を上げる神様の顔をじっと見て、そのまま無言で押し倒す、おっさん。
「俺が祈る、あんたのために俺が世界中の人間のぶん、祈ってやる」
だから消えるな、と強く抱き締めたまま言えば「ありがとう」と神様が答えた。
おっさんは知らない、たった一人の祈りでは、神は存在しえないことを。
そして、人と深く交わりを持てば、神の座を失うことも。
何も知らないおっさんと、何も伝えない神様。二人はこのままひとつになれるのか―――。
無精ヒゲの神様とおっさんの現代初恋BL。
かるくリバあり。
作中に地震の表現あり。
アルファポリスに投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-14 10:00:00
59146文字
会話率:42%
童貞たちのあれこれ
1.ファンタジー要素は禁止(ただしご都合主義を除く)
2.ハッピーエンド(を目指して努力する)
3.ヒロインというかお相手に必ず「ありがとう」と言わせる。
4.主人公(男)は童貞
まったく私的な事情で色々投げっぱなしにせざるを得ませんでしたが、
リハビリ代わりに、上記の縛りである程度やってみようと、恥を忍んで投稿いたします。
なお勝手ながら、投稿ペースは不定期ということにさせてください。
また、ご感想はありがたく拝読いたしますが、返信はいたし
かねますことをご承知おきください。
何とぞよろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-05 22:13:30
39300文字
会話率:39%
作:森尾 友暁
ミッドナイトノベルズ
完結済
N2043DK
教立春昇学院に一人の転校生がやって来た。名前を牛来碧秋といった。彼はこの学校が特殊な学校と知りながら転校してきたのだ。
そんなある金曜日に歯車は動き出す。碧秋は人を襲うという事件を起こした吸血鬼に出くわした。しかし、碧秋はそんなことを知らずに助けようとした。彼は背後から来た助けに来たクラスメイトのラドミラを犯人と勘違いして返り討ちにしようとして、彼女の血を浴びて失神した。
その後、碧秋とラドミラは過去に接点があった事が発覚する。それは彼にとって春昇学院に来る事を決意させ
た一件でもあった。
そこから、彼はラドミラの仕事と特訓によって彼女のある目標値まで育て上げられる。その目標値は彼女の夢でもあった勇者にし、英雄にする事であった。それが大方達成された頃にある転機を迎える。
その年の十二月に「歯車は悪い方向へと噛み合っていく。始まりは理事長室に呼びだされた事だった。そこでラドミラが耳にした事は週刊誌によるスクープでラドミラの正体が大昔にある事件を引き起こした吸血鬼だとばれてしまうのだ。同時に碧秋が彼女の眷族だと仄めかされていた。
ラドミラはクラスメイトに全てを打ち明けた。クラスメイト達はその話を受け入れるが彼女は自分を碧秋に討たせる事で眷族だという疑惑をはねのけさせようと考え、実行に移す。
その晩に下準備をする。それは吸血鬼の持つ能力である魅了の発展した操憶で碧秋の記憶の上書きをした。
十二月二十五日。その日が訪れた。場所は二人が初めて会った自然公園。周りには大勢の人がその戦いの行方を固唾を飲んで見守る。赤と紅の刃がぶつかり合い、碧秋の刀が炎を巻く。最後の一撃は碧秋と殺された師匠で造り上げた《鬼哭》。刃はラドミラに迎え入れられる様に胸を貫いた。その僅か前に聞いた「ありがとう」と「すまない」という言葉。
そして、残ったのは英雄という称号と敵の言葉と行動への疑問だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-14 22:29:02
115486文字
会話率:44%
帰ったら全てを教えます。
最終更新:2013-06-17 01:27:04
3972文字
会話率:21%
検索結果:4 件
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