東大に入学が決まり、〈バカ友会〉のリーダー、平田忠彦と食事をしてマンションに戻った丈二。入学式は東大創立記念日の4月12日。優美との結婚式は4月22日だから、多少の余裕がある。優美は相変わらず平日は学校で業務処理や新学期を迎える準備に明け
暮れている。3連休初日の土曜日。丈二が戻るとマンションに優美の姿は無かった。
そのころ優美は佐々木和友・絵美夫婦に呼び出され、「帰ったらジョーくんも来てちょうだい。」と書置きを残して佐々木夫妻の邸宅に行っていた。
そこで〈バカ友会〉の話題になり、佐々木和友は、渡米の前に〈バカ友会〉のメンバーたちにぜひ会ってみたい、と丈二に頼む。
はてさて。佐々木邸に招待され、揃い踏みした〈バカ友会〉の9人が、和友と絵美、そして優美の前で織りなす集団漫才は?。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-16 07:30:07
58978文字
会話率:39%
いよいよ卒業の時期がきた。3年間通った阿佐ヶ谷第一高校ともお別れだ。丈二(じょうじ)と天野勇作(あまのゆうさく)、富岡香里(とみおかかおり)の3人は東京大学に見事合格し、丈二にはエンジニアとしての未来が開けてきた。そして吉田貴子(よしだた
かこ)は東京教育大学。滝原直美(たきはらなおみ)は慶応大学。藤島加奈子(ふじしまかなこ)は東京音楽大学に合格。バカ友たち4人は揃って一緒の私立大学に合格した。3年間共に机を並べて勉強してきたクラスメイトとも別れ、仲間たちはそれぞれ新しい道に向かって進むことになる。
そして春休み。丈二は優美(ゆうみ)とともに兵庫県赤穂(あこう)にある優美の実家を訪ね、優美の両親と優美の兄に優美との結婚の許しを得るときがきた。優美も丈二とともに北海道の札幌にある丈二の実家で、丈二の両親と姉の千鶴に、互いに結婚を前提とした付き合いをしていることを報告しなければならない。もちろん丈二の祖父の忠相(ただすけ)と祖母の安江(やすえ)の位牌にも報告をする。
祖父と祖母が後押しをしてくれたのか、優美も丈二もそれぞれの実家の両親や兄姉に(きょうだい)手放しで気に入られ、卒業式と4月の結婚式の日を待つだけになった。
そんなある日。丈二のスマホに、あの美しい人妻・佐々木絵美(ささきえみ)から電話がかかり、丈二と優美に至急会いたいといわれる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-16 17:48:40
51490文字
会話率:36%
アメリカ・テキサス州のクラーク高校の教師4人と、小川校長、相田教頭、大畑教諭とともに、案内という形で伊豆温泉の研修(旅行)に同行していた優美。その旅行も最終日となった。
明日は愛する丈二と会える。丈二の逞しい腕に抱かれ、熱い口づけをされ
て丈二の燃えるような硬く長い性器をこの身体に受け入れ、そして丈二の快感の射精を受け、めくるめくような快感の中で声をあげて何度も失神する。優美の頭の中は丈二と愛し合うことでいっぱいだった。
その優美に熱い視線を注ぐクラーク高校教諭のディビット・ジョンソンとロバート・スミス。日本人形のように美しい優美にディビットとロバートは心を奪われていたのだ。
その最終日の夜。優美は宴席で小川校長に声をかけられた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-16 17:15:29
45865文字
会話率:29%