宇宙の吹き溜まり、流刑惑星「プラネタ・シャン・グリラ」。
人々のDNAには、かつて人類が捨て去った唯一の掟が刻まれている。
――『七日の掟』
いかなる大罪を犯そうとも、一週間逃げ延びればすべては無へと還る。ここは、法も神もアクセル一つで置き
去りにできる、最高にサイテーな掃き溜めだ。
荒野の静寂を切り裂く、キャンディアップルレッドの'69年式マスタング BOSS 429。
ハンドルを握るは、透き通るような白磁の肌に、青緑の瞳を宿した女、キャンディ。
上品な貌で皮肉を吐き捨て、ただ己の欲望に従い、冷徹にグロックの引き金に指をかける。
助手席でローズピンクの髪を揺らすは、あどけない顔立ちに野性の情動を潜ませた女、チェリー。
ベレッタの銃声と刹那の悦楽を糧に、相棒の背中を見据え、このクソッタレな世界を鼻で笑う。
奪ったヤクと、使い捨ての男。バックミラーに映る死神の群れ。
そんなものは、V8エンジンの咆哮で灰にすればいい。
硝煙と砂埃。そして、抗いようのない死の香り。
二人の悪女(Candy&Cherry)が踊る、絶頂と殺戮の七日間。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-02-28T01:26:15 21766文字 会話率:49%