~あらすじ~
力を求めるのは人の性。それは魔法であり、科学であり、魔術であり、銃でもある。
立ちはだかる敵を、壁を、破砕し粉砕するには術一つでは足らない。あらゆる道、あらゆる方法、あらゆる法則にあらゆる手段。強欲の限りでも及ばない千
年を探求し、人々は荒廃と再生を繰り返した。求めた全てが世に満ち満ち満ちて、小波となっても世界は荒れる。
粗悪な小火器と数で押すゴブリン軍。
粗末な重火器と圧力で潰すオーク軍。
精密な狙撃を得意とするエルフ軍に、爆発物を得意とするドワーフやサイクロプス達の混成国家。世界は覇権など争っていない。されど敵がいれば味方がいれば、瞬きする間に火種が炎へ大火へ育つ。
――――そんな煉獄で百五十年を生き、今も生きようとダークエルフの少年サムア・ディアリは弾を込めた。
エルフから迫害され、ドワーフには白い目で見られ、人族から不審の目で見られ、その他蛮族からは獲物に見られる。
どうせ嫌われ者種族だから、今更気になんてならない。だが、自分なりの幸せと安寧を手に入れる権利は当然あるはず。ならば何を犠牲にしても対価としてでも、必ず至って笑って見せる。
『燃えカスは、僕が有効活用してあげるよ』
自分以外に味方はいない。なら、良心の呵責なんてありはしない。
※アルファポリスでも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-28 21:18:31
99411文字
会話率:46%
20xx年のある夜明けにすべてが変わってしまった。
それが公式にメディアで確認されたのはその年の秋、10月24日の午前6時03分のCCNニュースで新たな伝染病の到来の内容であった。
「新型の狂犬病」「未確認の流感、インフルエンザ」とも呼
ばれていた。そこから「病院で医師に診察中の人物が暴行を加える」「突然の暴動騒ぎ」「人に噛み付いた男が警官から射殺、その後被害者は行方不明」など、日常で起きてたような事件だがこのような出来事が日に日に増えていった。そして僅か1週間足らずで「未確認の伝染病」は「狂犬病の一種」「人格を崩壊させてしまう精神病」「殺人病」などと呼ばれるようになり、世界中に爆発的な感染"パンデミック"を引き起こした。人々は次第に「死者が蘇り、人間を襲う」という結論に行き着いた。
そして生ける者が減り、蘇った死者の数は生者の数を上回り始め、このような事態は誰もが予測しなかった。
しかしそんな中、戦う為の武器や生き残るのに必要な食糧もない状態から生き残ろうとする者やあらかじめ準備した"生存計画"を実行する者、世界を救うべく残り僅かな生者を従え死者と戦う者。そんな全世界に散らばった生存者と蘇った死者との戦いの一部を描いた物語である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-04 00:20:22
6834文字
会話率:10%