僕の名前は神楽修介(かぐらしゅうすけ)、28歳。
何ということもない一般サラリーマンだ。大した趣味もなく、ちょっとしつこい同僚のアイドルオタクに誘われてアギハの街へ出かけた。
地下アイドルのライブなど初めてだったが、その当日にいきな
り同僚にドタキャンを食らった。
たった一人で地下アイドルライブなど行けるはずもなく、何もやることがなくなっていた。
そんな時、歩行者天国で、一人のメイドコスプレ少女を囲む人の群れに出会う。
金色の長い髪をツインテールにした、まだ小学生くらいの少女だった。
ただし、息を飲むほどの美少女――。
そして、少女は突然、群衆から逃げ出すように離れて眺めていた僕のもとへ駆け出してきた。
「見つけた! よかった!」
そう言うと、彼女は僕の手を取り走り出した。
訳も分からず面倒ごとに引きずり込まれそうな予感は的中し、『牧瀬ノーラ=夕凪(ゆうな)』との日常は始まる。
小柄で小学生に見えた彼女は、実はとある有名私立学園の、中等部2年生だった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 00:22:56
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会話率:15%