庶出とはいえ皇帝御自ら弟とお呼びになる方、よもやあんな廃屋に。
皆の反対を振り切って、イェルンは城を出た。隠棲の地は、森の中の水車小屋。ただひとり従うひとと蜜月の日を過ごすため。
「砂の丘のイェルン」の今度こそ続編、完全なるBLの物語です
。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-24 05:46:39
165987文字
会話率:69%
薬屋の娘フィリスは同居している二十も年上の用心棒「傭兵のアルフ」になついている。その昔傭兵だったアルフは顔に醜い火傷があるが、強くて優しい。フィリスの父は年頃の娘に縁談を考えているが、フィリスにはアルフしか考えられない。用心棒でしかないア
ルフはフィリスの求愛に応えてくれない。絶対キライじゃないはずなのに。
既成事実を作っちゃいな。親友のクリスタはそう言った。アルフを誘惑してしまえば、一度共寝をしてしまえば。
清純なフィリスは途方にくれるが、そこであるクスリを思い出す。エリクシール・デル・デューナ、砂の丘の妙薬。
「砂の丘のイェルン」の続編というよりは番外編。
清純なフィリスのお話なので濃厚描写はありません。でもBL要素はあり。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-04 08:58:59
123009文字
会話率:63%