美墨文香(みすみ ふみか)は、人の心を読むことができる『エスパー』だ。そんな彼女に心を救われた過去を持つ少年、神城裕也(かみしろ ゆうや)は、三年ぶりに美墨の元をたずねる。明るく、優しく、可愛らしかった彼女は、三年の月日のうちにひどく暗い
性格へと変貌していた。喋らず、笑わず、いつもノートに何かを書いているだけ。前髪は両目を隠すほどに長く、人と会話をするときも筆談ですませる美墨は、周りの人間から『魔女』と揶揄されていた……。人との関わりを捨て、文字とばかり会話をする少女。そんな根暗な彼女に、笑顔を取り戻すことはできるのか。筆談から始まるラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-07 02:00:00
347280文字
会話率:43%